
M.2 2230 SSD専用・IP54防水防塵・10Gbps高速転送を実現した超小型エンクロージャーのレビュー記事をお届けいたします!
SSDの熱暴走を防げていますか?ファン付きSSDエンクロージャー
外付けSSDの転送速度が急に落ちた経験はありませんか?4K動画の編集中にフリーズしたり、大容量データのバックアップが途中で止まったり。実はその原因の多くが「熱」による性能低下、いわゆるサーマルスロットリングです。
特に夏場の屋外撮影や長時間の写真・動画編集では、SSDの温度が65-70℃に達することも珍しくありません。
そんな悩みを根本から解決する画期的な製品が登場しました。
それが、11,000rpmの冷却ファンを搭載した「SHARGE DISK SSD外付けケース」です。
*M.2 SSDは別売りですのM KEYに対応したものをご用意ください。


なぜ今、冷却ファン付きSSDケースが必要なのか


近年、SSDの高速化に伴い発熱問題が深刻化しています。NVMe SSDは読み書き速度が1,000MB/sを超える一方で、その代償として大量の熱を発生させます。従来のパッシブ冷却(ヒートシンクのみ)では限界があり、特にコンパクトなケースでは排熱がうまくいかないという課題がありました。



「SHARGE DISK」は、小型ファンを搭載しているため、
冷却性能が他のSSDケースよりも高いそうです。
記事後半で実際に試した結果をお伝えいたします。
SHARGE DISKとは?コンパクトな持ち運べるストレージ


「SHARGE DISK」は、M.2 2230 NVMe SSD専用に設計された超小型SSD外付けケースです。
本体重量わずか24g、ケース込みでも約60gという驚異的な軽さを実現。
サイズはクレジットカードの約半分で、ポケットに入れても違和感がありません。
しかし、そのコンパクトさからは想像できないほどの高機能を搭載しています。USB-C 3.2 Gen2による最大10Gbps(約1,250MB/s)の高速転送、11,000rpmの冷却ファン、そしてIP54防水防塵性能。これらすべてが、わずか数センチの筐体に収められています。
M.2 2230 NVMe専用設計がもたらす圧倒的コンパクトさ
実機画像




SSDケース本体に加えて、持ち運び用のケースとUSB-Cの延長ケーブル、説明書、サーマルパッドが付属しています。
主要スペック
- 対応SSD規格:M.2 2230 NVMe(最大2TB)*M KEY対応
- インターフェース:USB-C 3.2 Gen2
- 転送速度:最大10Gbps(当ブログ実測: 約1,000MB/s)
- 冷却性能:アクティブ冷却ファン(11,000rpm、騒音レベル約28dB)
- 防塵防水:IP54規格準拠
- 耐落下性能:2mまで対応
- 対応OSと機種:Windows、macOS、Linux、Android、iPadOS、PS5
M.2 2230という規格は、Surface ProやSteam Deckなどのモバイルデバイスで採用されている小型SSDです。
従来の2280規格と比べて約1/3のサイズながら、性能は遜色ありません。SHARGE DISKは、この2230規格に特化することで、究極のコンパクトさを実現しています。
IP54防水防塵で屋外撮影も安心!アウトドアで使える堅牢設計


付属のケースに入れて使用することでIP54規格に対応するため、雨や粉塵などがある環境でも安心して使用ができます。
屋外での動画撮影や、建設現場でのデータ管理、キャンプ場での写真バックアップなど、過酷な環境下でもデータを守ってくれるため安心ですね。さらに2mまでの耐落下性能も備えており、うっかり落としてしまっても安心です。
Steam DeckやSurface Proユーザーに朗報!余った2230 SSDを有効活用
Steam DeckやSurface Proをアップグレードして余ったM.2 2230 SSDはありませんか?
SHARGE DISKなら、その眠っているSSDを高性能な外付けストレージとして蘇らせることができます。
対応デバイス:PC・Mac・スマホ・PS5まで幅広く対応
SHARGE DISKは様々なデバイスで使用可能です。
使用する際はディスクのフォーマット形式を各デバイスごとに行なってください。
デスクトップ・ノートPC
- Windows 10/11
- macOS 10.15以降
- Linux
モバイルデバイス
- iPhone 15シリーズ(USB-C搭載モデル)
- iPad Pro/Air(USB-C搭載モデル)
- Android スマートフォン/タブレット(USB-C OTG対応)
ゲーム機・その他
- PlayStation 5(拡張ストレージとして)
- Steam Deck
- 各種カメラ(USB-C記録対応モデル)
- 動画撮影機材(Blackmagic、Atomosなど)
同梱品と初期設定:工具不要の簡単セットアップ手順



セットアップは驚くほど簡単です。本体カバーをスライドさせ、サーマルパッドを貼り、SSDを差し込み、カバーを戻し、付属ケースに入れるだけです。所要時間は1分程でした。
ドライバーなどの工具は一切不要です。










実測レポート:転送速度を徹底検証
実際に「Seagate FireCuda 520N M.2 2230」を装着して性能を検証いたしました。
Read 4,800MB/s と Write 4,700MB/s(シーケンシャルの最大値)のSSDのため、
今回の最大約1,250MB/s対応のSSDケースでは十分すぎる性能です。


転送速度テスト結果: AmorphousDiskMark 4.0.1 ベンチマーク結果
SHARGE DISK / MacBook Apple M1
テストタイプ | 読み込み速度 (MB/s) | 書き込み速度 (MB/s) |
---|---|---|
SEQ1M QD8 1MBシーケンシャル、QD8 | 915.19 | 865.92 |
SEQ1M QD1 1MBシーケンシャル、QD1 | 720.49 | 661.37 |
RND4K QD64 4KBランダム、QD64 | 147.55 | 65.95 |
RND4K QD1 4KBランダム、QD1 | 33.43 | 12.20 |



読み込みと書き込みがどちらも900MB/s近く出ているため、
「SHARGE DISK」が最大 約1,250MB/s対応と考えるとUSB 3.2 Gen 2の帯域が出ていることがわかりました。外付けのストレージとしては十分すぎる性能ですね。
競合製品との比較:SHARGE DISKを選ぶべきか
市場には様々なSSDケースがありますが、「SHARGE DISK」は独特なデザインと「冷却用ファン搭載」、「防水防塵」、「転送速度」、そして持ち運びに便利なコンパクトサイズのため、SSDケースの購入に悩んでいる方にはおすすめです。
持ち運びを考慮するとM.2 SSDのサイズとしては、「2230」がコンパクトで良いですが、「2280・2260・2242」などのやや大きいサイズには非対応です。また、まだ対応機器が限られている転送速度40Gps(Thunderbolt 4/USB4)には非対応となります。
メリット | デメリット |
---|---|
冷却ファン搭載 防水防塵 最大10Gbps対応 コンパクトサイズ | 40Gbps(Thunderbolt 4/USB4)は非対応 サイズ 2280/2260/2242は非対応 |
FAQ
- どんなSSDを購入すれば良いですか?
-
M.2 2230 NVMe SSD(M KEY対応)を購入してください。WesternDigital、Samsung、Seagate等から販売されています。今回の記事では「Seagate FireCuda 520N」を使用しています。
- ファンは常時動作しますか?
-
温度に応じて自動制御されます。28dBと非常に静かなため、作業の妨げになりません。
- 完全防水ですか?
-
IP54規格で水飛沫には対応しますが、水中使用や大量の水には対応していません。
まとめ:プロもアマも満足できる究極のSSDケース
「SHARGE DISK」は、冷却ファン・防水防塵・高速転送をバランス良く実現した、
現在最高峰のコンパクトSSDケースです。
こんな方におすすめ:
外出先での4K動画編集
Steam Deck・Surface Pro余剰SSD活用
過酷な環境でのデータ管理
静音性重視のクリエイター
製品詳細情報
※SSDは別売りです。M.2 2230 NVMe SSD (M KEY)をご用意ください。
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