パンニング撮影 | 語源や流し撮りとの違いやパンニングの方法について詳しく解説!

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ミヤビテックブログ | パンニング撮影 | 語源や流し撮りとの違いやパンニングの方法について詳しく解説!
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こんにちは、カメラマン兼ライターのMIYABIです。
今回は、動きのある被写体を印象的に捉える「パンニング撮影」についてお話しします。パンニング撮影とは、被写体の動きに合わせてカメラを動かすことで、背景をブラーさせながら被写体をシャープに撮影する技法です。その独特の効果から、多くの写真愛好家に人気のテクニックとなっています。

パンニング撮影の基本と語源

「パンニング(Panning)」という言葉の語源は、パン(Pan)という言葉に由来します。これは、映画やテレビの撮影で使われるカメラの水平移動を指す用語です。写真撮影においても同様の動きを応用したことから、この名称が使われるようになりました。

パンニング撮影の意味は、「動く被写体に合わせてカメラを動かし、被写体を鮮明に、背景をぶれさせて撮影する技法」です。この技法により、静止画でありながら動きを感じさせる独特の表現が可能になります。

<基本的な手順>
1.被写体の動きを予測し、カメラを構える
2.シャッターボタンを半押しして被写体にピントを合わせる
3.被写体の動きに合わせてカメラを滑らかに動かす
4.シャッターを切る

この一連の動作を滑らかに行うことが、パンニング撮影の成功の秘訣です。

カメラの設定

  • シャッタースピード:1/30秒〜1/60秒程度
  • 絞り:F8〜F11
  • ISO感度:できるだけ低く設定(100〜400程度)
  • フォーカスモード:ワンショットAF(シングルAF) or MF(マニュアルフォーカス)
  • ドライブモード:連続撮影(連射モード)
  • 手ぶれ補正「オフ」

パンニング撮影ではカメラの設定も重要になってきます。
シャッタスピードは1/30秒〜1/60秒程度と通常よりも遅めのスピードにして、絞りもF8〜F11とある程度絞った方が良いです。また、フォーカスモードに関して、

シャッタースピードは被写体の速度や求める効果によって変わります。速い被写体ならシャッタースピードを速めにして、よりブレ感のある迫力のある写真を求めるなら遅めに設定します。ただし、シャッタースピードが遅過ぎると三脚無しだと撮影が難しくなってきます。

手ぶれ補正モード

一部のレンズに搭載されている手ぶれ補正モードの切り替えについてです。
レンズ自体に手ぶれ補正モードスイッチがついている場合は、縦方向のブレのみを補正するモードに設定した方が良いです。
*メーカーによりますが「MODE2」が縦方向のブレのみを補正するモードの場合が多いです。

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基本的に手ぶれ補正の設定スイッチがないものは、縦と横方向のブレを補正するため手ぶれ補正をオフにしてください。

撮影のコツ

パンニング撮影を成功させるためのコツをご紹介いたします。

1. 安定した姿勢

パンニング撮影では、カメラを水平方向(横方向)に滑らかに動かすことが重要です。そのためには、水平方向以外の縦や横の動きを抑制する必要があります。

  • 足を肩幅に開き、重心を低くし体を安定させる
  • カメラを脇を締めて両手でしっかりと握る
  • 上半身をねじって動かし、腕は固定する

これらのポイントを意識することで、水平方向以外のブレの少ない安定した動きが可能になります。

2. 被写体の動きを予測する

成功率を上げるには、被写体の動きを正確に予測することが大切です。撮影前に被写体の動きをよく観察し、どのタイミングでシャッターを切るべきか見極めましょう。

3. 背景を意識する

パンニング撮影では、背景も重要な要素となります。単調な背景よりも、縦線や横線のある背景の方が流れる感じが強調され、よりダイナミックな仕上がりになります。

4. 連続撮影を活用する

一度の撮影で理想的な1枚を撮るのは中々難しいので、連続撮影モードを使いましょう。複数枚撮影することで、ベストショットを撮れる確率が高くなります。

5. 雲台の活用

パンニング撮影では、カメラの動きを滑らかにすることが重要です。そのために、雲台を使用することをおすすめします。特に、パン機能付きの雲台を使うと、水平方向の動きがより安定し、美しいパンニング写真が撮影できます。

目次

パンニング撮影と流し撮りの違い

パンニング撮影と流し撮りの違いは、パンニング撮影が水平方向に動かして撮影するのに対して、流し撮りは全方向に対して動かして撮影するということです。

1. パンニング撮影の定義

パンニング撮影は、カメラを水平に動かしながら被写体を追いかけて背景に動きのあるように撮る技法です。

2. 流し撮りの定義

流し撮りは、被写体の動きに合わせてカメラを動かす技法で、必ずしも水平方向に限定されません。垂直や斜めなど、被写体の動きに応じた様々な方向でカメラを動かして撮影します。

3. 動きの方向と被写体の違い

  • パンニング撮影:水平方向に動く車、バイク、ランナーなどが主な対象です。
  • 流し撮り:水平移動の被写体だけでなく、ジャンプする人物や滝の水など、上下方向や斜めに動くものにも対応します。

4. カメラの動き

  • パンニング撮影:カメラは水平に移動するため、水平に動く被写体に適しています。
  • 流し撮り:カメラの動きは、被写体の動きに合わせて柔軟に変えます。どんな方向の動きにも対応できます。

5. 技術的難易度

  • パンニング撮影:比較的習得しやすく、初心者でもしっかりと設定をして練習をすれば撮影可能です。
  • 流し撮り:被写体が複雑な動きをする場合はその方向に動かさないといけないため、高い技術が求められます。

6. 得られる効果

  • パンニング撮影:水平にブレた背景が強調されて、被写体が際立ちます。
  • 流し撮り:被写体の動きに合わせた多様なブレ効果が得られ、動感のある写真が撮れます。

技法の使い分け

撮影する被写体の動きや狙いたい効果に応じて、パンニング撮影と流し撮りを使い分けた方が良いですね。例えば、車や自転車のレースではパンニング撮影が効果的ですが、スケートボードのジャンプを捉えるなら水平方向では無いため、流し撮りを行います。

撮影対象別のテクニック

1. 車やバイクの撮影

  • 道路脇や離れた安全な場所から撮影する
  • 車やバイクの側面にフォーカスを合わせる

AFを使用して一度ピントを合わせた後に、MFに切り替えてピント位置が動かないように固定した方が撮影しやすいです。

2. スポーツ選手の撮影

  • 選手の動きを予測し、あらかじめ構図を決める
  • 顔や上半身などにフォーカスを合わせる

動きの予想が難しい場合は、チャンスが訪れるまで粘って撮影しないといけないです。

3. 鳥や飛行機の撮影

  • 三脚を使用して安定性を確保する
  • 空の色や雲の配置を考慮して構図を決める
  • 被写体が画面に入る前からカメラを動かし始める

鳥は撮影が難しいですが、飛行機は予め航路を把握しておくと撮影しやすいです。

最後に

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パンニング撮影を是非試してみてくださいね!

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