
今回レビューするNEEWER Z2-Cは、Z1の後継モデルでCとついているキヤノン用のモデルとなります。
本記事では、このストロボの技術仕様を詳細に解説するとともに、実践的な使用シーンを通じてその特徴を紹介していきます!
*1 基本性能はNEEWER Z2-N(ニコン用), NEEWER Z2-S(ソニー用)と同等となります。
*2 TTLやHSSはそれぞれのメーカー用しか機能しません。
NEEWERブランドの実力が詰まったZ2-Cストロボの基本性能


仕様 | |
---|---|
ガイドナンバー | 60 (76Ws) |
照射角 | 28-105mm |
ズーム | 自動/手動 |
リサイクルタイム | 1.5秒 |
発光回数(フルパワー) | 480回 *2600mAhバッテリー使用時 |
色温度情報 | 5600K(+-200K) |
シンクロ端子 | あり |
フラッシュ持続時間 | 1/300-1/20000秒 |
電源 | リチウムイオンバッテリー |
NEEWER Z2は、リチウムバッテリーによって駆動するガイドナンバー60のストロボ(スピードライト)です。
実機レビュー
本体と付属品




ディフューザー付きキット:
1 x Z2-Cフラッシュスピードライト
1 x リチウムバッテリー
1 x USBケーブル
1 x ハーフドームディフューザー
1 x ミニスタンド
1 ×ユーザーマニュアル
ストロボ本体の画像












見た目は丸型のヘッドが特徴でモデリングランプも2個内蔵されています。
また、側面にはTTLの切り替え(TCM対応*)スイッチとシンクロ端子、USB-Cの差し口あります。
このUSB-C端子はファームウェアのアップデート用で残念ながら充電はできません。
ホットシューはロックレバー式で結構しかりとカメラと固定されます。
*TCMはTTLで調光したものをマニュアル(M)にしても光量をそのまま保存しておく機能です。
モデリングランプ


モデリングライトは2個内蔵されていて、ヘッド側とボディ側にそれぞれ1個あります。
明るさは最大2Wで調光できますが、最小光量でも暗所では眩しかったです。
画像だと同時発光していますが、同時に光らせることはできませんでした。
どちらを光らせるかはストロボ本体のモデリングランプのボタンを長押しで切り替えられます。
NEEWER Z2 特徴と機能
大容量リチウムバッテリーで実現する安定した発光性能






NEEWER Z2はリチウムイオンバッテリー(NB-Z1 PRO)が採用されいるため、単三電池4本で駆動するモデルよりも発光回数が多く、チャージが早いです。
このバッテリーの大きな特徴は側面にUSB-Cの端子があり、直接ケーブルで充電できることです。
USB PD対応の充電器以外でも充電できたため、出先でもすぐ充電できて便利ですね。
*付属しているバッテリーの容量は2600mAhまたは3000mAhでパッケージによって異なります。
プロ機材に迫る76Ws(Watt seconds)の大光量
NEEWER Z2は、76Ws(Watt seconds)という大光量の出力に対応しています。
実際に使用したところ、スタジオでアンブレラにバウンスして使用しても十分な光量でした。
*余談ですがガイドナンバーは同じでもストロボの機種ごとに最大出力量は異なります。
項目 | 仕様 |
---|---|
バッテリー | 大容量リチウムバッテリー |
フルパワーフラッシュ回数 | 約480回 *7.4V2600mAhのバッテリー使用時 |
出力 | 76Ws(Watt seconds) |
圧倒的な高速充電で決定的瞬間を逃さない(?)
チャージスピードはフル発光で1.5秒とリチウムイオンバッテリー採用は伊達ではないと感じました。
連続発光に関してはフル発光で5回ほどで体感できるほどチャージスピードが遅くなります。
流石にCanon EL-1などの高価なストロボには敵わないですね。
1/4の光量であれば連続発光でもストレスなく使用ができました。
キヤノン用TTLシステムとの互換性


EOS R6でTTLも使用可能でした。
光量もしっかりと安定して出力されていましたが、Godox同様でCanon純正のストロボと比べると光量がやや強めです。
ちなみに、ハイスピードシンクロとTTLを併用しても暴発することなく使用可能でした(経験上、EOS R6+Godoxの組み合わせの場合はハイスピードシンクロを併用すると安定しない)。
2.4G無線システムによる柔軟な制御性能(Qシステム)


2.4Gを利用した「Qシステム」を採用しており、ストロボ本体がコマンダーにもなります。そのため、場合によってはコマンダーユニット不要のワイヤレス制御が可能になります。
最大100mまでの安定した通信性能を備え、グループ分けによる多灯システムの構築にも対応します。また、Qシステムとの互換性により、幅広い機材選択が可能です。


コマンダーも購入して使用しておりますが、
GodoX XProとほとんど同じですが、ボタン数が1つ少なかったです。
他社製品との比較
特徴 | Godox V1 | Godox V1 Pro | Profoto A10 | NEEWER Z1 | NEEWER Z2 |
---|---|---|---|---|---|
タイプ | ラウンドヘッドクリップオン | ラウンドヘッドクリップオン | ラウンドヘッドクリップオン | ラウンドヘッドクリップオン | ラウンドヘッドクリップオン |
最大出力 | 76Ws | 76Ws | 76Ws | 76Ws | 76Ws |
TTL対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
HSS対応 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
モデリングランプ | LED | LED | LED | LED | LED |
バッテリー | リチウムイオン | リチウムイオン | リチウムイオン | リチウムイオン | リチウムイオン |
リサイクルタイム | 1.5秒 | 1.3秒 | 1.2秒 | 1.5秒 | 1.5秒 |
HSS | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
注記:
- Godox V1 Pro: Godox V1の改良版で、取り外し可能なサブフラッシュを追加し、フィルライト機能が強化されています。
- NEEWER Z1: Godox V1と同様の機能を持ちながら、より手頃な価格で提供されています。
- NEEWER Z2: NEEWER Z1の後継モデルで、リサイクルタイムや操作性が改善されている可能性があります。
- Profoto A10: 高品質で信頼性の高いプロ向けモデルです。
NEEWER Z2は約2万5千円と考えると圧倒的コスパですね。
Godox V1も現在は約3万5千円ほどと考えると、約1万円安くてバッテリーに直接USB-Cを差して充電できるので、他社と比べても競争力のあるモデルですね。
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