フジフイルムが放つラージフォーマットシネマカメラの衝撃!InterBEE 2024で展示された「FUJIFILM GFX ETERNA(エターナ)」をいち早くレポートします。
InterBEE 2024での衝撃的な出会い
今年もInterBEEの季節がやってきました。例年通り、幕張メッセで開催された今回の展示会。普段からミラーレスカメラを使って撮影している僕にとって、今回の展示会で最も興味を引いたのは、フジフイルムブースに展示されていた「GFX ETERNA(エターナ)」でした。
正直に言って、フジフイルムがプロフェッショナル向けのシネマカメラを開発していると聞いたときは驚きました。これまでGFXシリーズで培ってきたラージフォーマットセンサーの技術を、映像制作の分野に持ち込んでくるとは!
GFX ETERNAの革新的な特徴
ETERNAはラテン語のエターナルが名前の由来になっているみたいですね。
大型センサーがもたらす映像表現の可能性
GFX ETERNAの最大の特徴は、なんといってもそのラージフォーマットセンサー(中判)です。一般的な35mmサイズのセンサーと比べて、約1.7倍の面積を持つセンサーを搭載。この大きなセンサーサイズがもたらす浅い被写界深度と豊かな階調表現は、これまでのデジタルシネマカメラとは一線を画す映像表現を可能にしますね。
シネマカメラはSONYやCANONなどから発売されていますがフルサイズのセンサーやスーパー35mmのものが多いため、ラージフォーマットセンサーは珍しいですね。
今の所、ラージフォーマットはブラックマジックからも出ていますね。
製品仕様(情報があまり公開されていないです)
映像制作現場での使用を想定し、様々なプロフェッショナル仕様となるようですが、
細かい仕様は公開されていませんでした。
「GFX100 II」とセンサーとエンジン(「GFX 102MP CMOS II HS」「X-Processor 5」)が同じになると考えると、
8K30P(4:2:2 10bit 内部記録)は撮影できるようになりそうですね。
価格についても担当者の方にお聞きしましたが、現時点では非公開とのことでした。
市場への影響と今後の展望
シネマカメラ市場への新規参入
フジフイルムのシネマカメラ市場への参入は、業界に大きな波紋を投げかけることになりそうです。これまでARRI、RED、SONY、Canonなどが牽引してきたこの市場に、新たなプレイヤーが加わることで、技術革新がさらに加速することが期待されます。
GFXシステムとの相乗効果
すでにGFXシリーズで定評のあるGマウントレンズラインナップを活かせることも、大きなアドバンテージとなりそうです。また、変換アダプタを介したPLマウントにも対応するとのことで、既存のシネマレンズとの互換性も確保できますね。
レンズに関してはパワーズームレンズ(実焦点距離32-90mm相当)も開発しているとのことでした。
実機を触ってみた印象
エルゴノミクスとユーザビリティ
実際に展示機を手に取ってみて、まず感じたのは重量バランスの良さです。ラージフォーマットカメラというと、どうしても大きく重くなりがちですが、GFX ETERNAは比較的コンパクトにまとまっています。
操作性とインターフェース
メニュー体系は、既存のGFXシリーズとは大きく異なり、映像制作現場での使用を意識した設計になっています。各種ボタンやダイヤルの配置も、撮影中の操作性を重視した配置となっていました。
今後の展開に期待
フジフイルムのシネマカメラ市場参入は、単なる新製品の登場以上の意味を持っています。これまで静止画の分野で培ってきた技術と、放送映像系での知見を組み合わせた新しい映像表現の可能性を感じさせる製品だと言えるでしょう。
個人的には、このカメラが市場に与えるインパクトにとても期待しています。ラージフォーマットという新しい選択肢が加わることで、映像制作の現場がより豊かな表現の可能性を手に入れることができるはずです。
終わりに
InterBEEでの展示は、プロトタイプということでしたが、すでに完成度の高さを感じさせる仕上がりでした。発売時期はまだ明らかにされていませんが、続報が待ち遠しい製品の一つとなりそうです。
フジフイルムの本気度が伝わってくる「GFX ETERNA」。これからの展開から目が離せません。今後も新しい情報が入り次第、このブログでお伝えしていきたいと思います。
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