Android OS について歴史を振り返りながら、各バージョンや名称について解説を行なっていきます!
日本はiPhoneを使っている方が多い国ですが、その中でYouTubeや街頭広告でもお馴染みのAndroidについて機能や歴史などは知っていますか。
そこで今回は15年以上の歴史があるAndroidについて、特徴なども踏まえて紹介していきます!
Android OSとは
Android OS(オペレーティングシステム)は、Googleが開発したモバイルデバイス用のオペレーティングシステムであり、スマートフォンやタブレット、テレビ、ウェアラブルデバイス、車載システムなど、様々なデバイスで使用されています。
ドロイドくん
Androidにはドロイドくん(正式な名称はなし)というキャラクターがいます!
愛らしい形が特徴で、自分でオリジナルのドロイドくんが作れるサイトもあります。
Googleのドロイドくん作成サイト:
https://www.android.com/build-android-bot
スマートフォンOSの競争と多様性
スマートフォン市場の初期にはPalm OSやBlackBerry OSがリードしていましたが、2007年のAppleのiPhoneとiOSの登場により、大きな変革が始まりました。続く2008年にはGoogleが買収したAndroid OSがHTC Dream(T-Mobile G1としても知られる)に搭載され、市場に新しい動きが加速しました。一時期、Windows PhoneやFirefox OSなどのプレイヤーも参入し多様性が見られましたが、最終的にはAndroidとiOSが市場をほぼ独占する形に落ち着きました。
スマートフォン市場の初期にはPalm OSやBlackBerry OSがリードしていましたが、現在のスマートフォンOS市場は、主にAndroidとiOSの二強構造が続いています。AndroidはSONYやXiaomiなど国内や国内外の多くの製造元が採用し、カスタマイズ性が高く、幅広い価格帯の端末で利用可能です。一方、iOSはApple製品専用で、統一されたユーザー体験と厳格なセキュリティを提供しています。
一時期、Windows PhoneやFirefox OSなどの今はもう無いOSも複数参入し多様性が見られましたが、最終的にはAndroidとiOSが市場をほぼ独占する形に落ち着きました。
Android OSの特徴
オープンソースプラットフォーム
- Apache Licenseの下で公開
- メーカーによる自由なカスタマイズが可能
- イノベーションの促進と多様な端末の開発をサポート
豊富なアプリエコシステム
- Google Play Storeを中心に数百万のアプリが利用可能
- 開発者に大規模な市場へのアクセスを提供
- ユーザーの多様なニーズに対応
高度なカスタマイズ性
- メーカーやキャリアによる独自UIやアプリの搭載が可能
- ユーザー好みのインターフェースやテーマの設定が可能
- 多様な選択肢をユーザーに提供
定期的なアップデート
- Googleによる継続的なシステム更新
- セキュリティパッチと新機能の追加
- システムの安全性と機能性の継続的な向上
マルチデバイスサポート
- スマートフォン、タブレット、TV、ウェアラブル、車載システムなど多様なデバイスに対応
- Android TV、Wear OS、Android Autoなどの専用プラットフォーム
- シームレスな連携と一貫したユーザー体験を提供
Googleサービスとの緊密な統合
- Gmail、Google マップ、Google ドライブなどのサービスとシームレスに連携
- デバイス間でのデータ同期が容易
- Googleアカウントによる一元管理
AI・機械学習の活用
- Google アシスタントによる高度な音声操作
- 予測入力や画像認識などの知的機能
- ユーザー行動の学習によるパーソナライズされた体験
多層的なセキュリティ機能
- Play プロテクトによるマルウェア検出
- 指紋認証やface unlockなどの生体認証
- 詳細なアプリ権限管理システム
バッテリー最適化
- Dozeモードやアプリスタンバイ機能によるバッテリー寿命の延長
- バックグラウンドプロセスの最適化
- 使用パターンに基づいた電力管理
ユーザビリティ向上機能
- ダークモードによる目の負担軽減
- ジェスチャーナビゲーションによる直感的な操作
- 適応型輝度調整による快適な画面表示
製造メーカー
メーカー | 国 | 特徴 |
---|---|---|
SONY | 日本 | デザインの美しさ、高解像度カメラ、防水機能 カメラのCMOSセンサーを自社で生産しています (一部SAMSUNG製も使っているようです) |
SHARP | 日本 | IGZOディスプレイの採用、日本独自機能 TVなどでもお馴染みの「AQUOS」というブランドで展開しています |
HUAWEI | 中国 | 高いコストパフォーマンス、Leicaとのカメラ提携 最近はアメリカからの制裁でGoogleサービスが初期では入っていないスマホを販売しています |
Xiaomi | 中国 | 手頃な価格帯、MIUIという独自のUI設計 ソフトバンクの「神ジューデン」 |
OPPO | 中国 | VOOC急速充電、斬新なデザイン |
HTC | 台湾 | 高品質の音響技術、ソフトウェアのカスタマイズ |
アメリカ | Googleが作ったAIスマホでお馴染みの「Pixel」を展開 | |
SAMSUNG | 韓国 | ハイエンドからエントリーまで幅広いラインナップの「Galaxy」シリーズ、自社でAMOLEDディスプレイを生産 |
製造メーカーは国内外にあり、日本国内の企業では高機能なカメラを搭載するXperiaシリーズを展開するSONYやAQUOSを販売するSHARPなどがあります。かつては京セラや富士通もスマートフォンをリリースしていましたが、近年は中国やアメリカのメーカーが主流となっています。
Android バージョンとコードネーム | 日本語での名称
バージョン | コードネーム | 日本語での名称 |
---|---|---|
Android 1.0 | Android Alpha | アンドロイド アルファ |
Android 1.1 | Petit Four | プティフール |
Android 1.5 | Cupcake | カップケーキ |
Android 1.6 | Donut | ドーナツ |
Android 2.0-2.1 | Eclair | エクレア |
Android 2.2 | Froyo | フローズンヨーグルト |
Android 2.3-2.3.7 | Gingerbread | ジンジャーブレッド |
Android 3.0-3.2.6 | Honeycomb | ハニカム(蜂の巣) |
Android 4.0-4.0.4 | Ice Cream Sandwich | アイスクリームサンドイッチ |
Android 4.1-4.3.1 | Jelly Bean | ゼリービーンズ |
Android 4.4-4.4.4 | KitKat | キットカット |
Android 5.0-5.1.1 | Lollipop | ロリポップ |
Android 6.0-6.0.1 | Marshmallow | マシュマロ |
Android 7.0-7.1.2 | Nougat | ヌガー |
Android 8.0-8.1 | Oreo | オレオ |
Android 9 | Pie | パイ |
Android 10 | Android 10 (開発コード: Quince Tart) | アンドロイド10 (開発コード: マルメロのタルト) |
Android 11 | Android 11 (開発コード非公式: Red Velvet Cake) | アンドロイド11 (開発コード: レッドベルベットケーキ) |
Android 12 | Android 12 (開発コード: Snow Cone) | アンドロイド12 (開発コード: かき氷) |
Android 13 | Android 13 (開発コード: Tiramisu) | アンドロイド13 (開発コード: ティラミス) |
Android 14 | Android 14 (開発コード: Upside Down Cake) | アンドロイド14 (開発コード: アップサイドダウンケーキ) |
Android 15 | Android 15 (開発コード: Vanilla Ice Cream) | アンドロイド15 (開発コード: バニラアイスクリーム) |
Androidの各バージョンには、リリースごとに独特のコードネームとしてお菓子の名前がつけられています。Android 1.5の「Cupcake」からアルファベット順に命名されてきました。
しかし、Android 10のリリースを境に、この慣習に変化が生じました。一般向けには、単にバージョン番号のみで呼ばれるようになり、お菓子の名前は公式には使用されなくなりました。
そんな中で、この変更後も内部的には開発コードの名称としてお菓子の名前が継続して使用されているようです。つまり、Android 10以降もデベロッパーの間では特定のデザート名が非公式に使われていると考えられます。ただし、これらの内部コードネームは一般に公開されることはなくなりました。
この変更により、Androidのバージョン表記はより簡素化され、ユーザーにとってわかりやすくなった一方で、長年親しまれてきた愛らしいデザート名の伝統は開発者コミュニティ内で密かに生き続けているという興味深い状況が生まれています。
Android 4.4から4.4.4ではネスレから発売されているキットカットとコラボした名称もつけられていました!
Androidの歴史をまとめて確認できるアプリ
今までのAndroidのバージョンを一覧で確認できるアプリを紹介した記事を執筆いたしました!
Android イースターエッグ
Android 13 イースターエッグ
Androidの隠し機能であるイースターエッグの出し方を解説します。
Androidの設定アプリを起動します。
設定アプリ内の「デバイス情報」またはを「端末情報」を選択します。
Android バージョンを素早く3回連続でタップします。
上手くいくとイースターエッグが表示されます。
Androidのイースターエッグはバージョンによって異なるものが表示されるので、様々なバージョンで試してみると面白いです。
過去には、フラッピーバードのようなゲームや、Androidのキャラクターが表示されるなど、ユーザーを楽しませる工夫がされています。
Android 14 イースターエッグ
宇宙の中に惑星があるような表示が出てきました
惑星の表示をそのまま長押ししたら、小さい宇宙船のような表示が出てきて自分で動かせるようになりました。
数値の表示は位置などを示しているようです。
まとめ
今回はAndroid OSの歴史、特徴、製造メーカー、バージョンとコードネーム、そしてAndroidのイースターエッグについてご紹介しました。
Androidは多くのメーカーと協力しながら進化を続けており、各バージョンごとに新しい機能やセキュリティの向上がされています。その多様性とカスタマイズ性が多くのユーザーに愛されています。
私自身もAndroidの成長を見守ってきましたが、これからも更なる進化が期待されます。次のアップデートも楽しみですね!
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初めてのスマートフォンとしてのAndroidやiPhoneのサブ機としていかがでしょうか。
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