スマートホーム化が進む中、既存の赤外線リモコンで操作する家電製品をスマート化したいというニーズが高まっています。そこで注目されているのが、Wi-Fi接続型の赤外線学習リモコン「TP-Link Tapo H110」です。
本記事では、Tapo H110の特徴や設定方法、実際の使用感などを詳しくレビューしていきます。
スマートリモコン Tapo H110の基本性能と特徴
Tapo H110は、高性能な赤外線送受信機能を搭載し、ほとんどの赤外線リモコン対応家電をスマートフォンから操作できるようにするデバイスです。本体のコンパクトで洗練されたデザインも魅力的です。
高性能な赤外線送受信機能
Tapo H110は、幅広い周波数帯域に対応した高感度の赤外線受信器を内蔵しており、多くのメーカーや機種の赤外線リモコンの信号を学習することが可能です。また、強力な赤外線LEDを搭載し、リモコンと同等以上の信号到達距離を実現しています。
対応している機器は下記となります。
- エアコン
- テレビ
- ライト
- 扇風機
- 空気清浄機
- プロジェクター
- セットトップボックス
- DVD
- アンプ
- カメラ
- 給湯器
- ロボット掃除機
- 電気ヒーター
- 電動カーテン
- 加湿器
- 物干しラック
- 足湯
- その他(リモコンから学習することで対応)
360度カバーする赤外線到達範囲
本体上部に配置された赤外線送信部は、360度全方向に赤外線信号を送信できる設計になっています。リモコンの向きを気にすることなく、部屋のどの位置からでも確実に家電を操作できます。
コンパクトで洗練されたデザイン
Tapo H110は、手のひらサイズのコンパクトなボディに高機能を凝縮しました。マットなホワイトカラーのボディは、シンプルでモダンなデザインです。インテリアに溶け込み、スマートホームの雰囲気を損なうことなく設置できます。
Tapo H110の実機画像
本体の他に、付属品としてUSB-Cケーブルと両面テープ、説明書が同梱されておりました。
本体の背面には、フックで固定できる穴が二つあり、両面テープ以外にも固定方法が用意されております。
側面には給電用のUSB-C端子があります。
*バッテリーは内蔵されていないため、給電しながらの使用となります。
本体の初期設定
Tapo H110を使用するためには、専用アプリのインストールとアカウント作成、Wi-Fi接続の設定などの初期設定が必要です。ここでは、その手順を詳しく解説します。
まず、スマートフォンに「Tapo」アプリをインストールします。アプリを起動し、メールアドレスとパスワードを入力してアカウントを作成します。アカウント認証のためのメールが送られてくるので、指示に従って認証を完了します。
「ホーム」、「すべての端末」、「端末の追加」の順にタップします。
「ハブ/ホームベース」をタップします。
「Tapo H110」をタップします。
その後は、流れに沿ってWifiなどの設定を行います。
エアコンの設定
H110のWi-Fi接続が完了したら、Tapo H110に家電のリモコン信号を学習させます。アプリの家電登録画面で、登録したい家電のカテゴリーを選択し、リモコンのボタンをTapo H110に向けて押します。信号の読み取りが完了したら、アプリ上でリモコンを認識して設定を進めることができます。
家電の登録手順と注意点
Wi-Fi接続が完了したら、Tapo H110に家電のリモコン信号を学習させます。アプリの家電登録画面で、登録したい家電のカテゴリーを選択し、リモコンのボタンを1つずつTapo H110に向けて押します。信号の読み取りが完了したら、アプリ上でボタンの名前を設定します。この手順を、登録したいすべてのボタンに対して行います。
便利な機能
スケジュール設定による温度管理
Tapo アプリのスケジュール機能を使えば、曜日や時間帯ごとに異なる温度設定を自動的に切り替えることができます。外出先からでも、帰宅時間に合わせてエアコンを稼働させることが可能です。
外出先からの遠隔操作
Tapo H110とスマートフォンがインターネットに接続されていれば、外出先からでもエアコンの電源のオン・オフや温度、風量の調整などを行えます。急な天候の変化にも対応できます。
画像はAndroidスマートフォンのガジェットに「オン」と「オフ」のショートカットを設置した画像です。
音声アシスタントとの連携設定
Tapo H110は、Amazon AlexaやGoogle Homeといった音声アシスタントとの連携に対応しています。音声でエアコンの操作ができるようになるため、手がふさがっているときなどに便利です。
スマートフォンの位置と連携して自動操作
スマートホーム化における具体的なメリット
Tapo H110を使ってスマートホーム化することで、さまざまなメリットが得られます。
Androidのホーム画面から操作
Androidの場合はホーム画面にウィジェットを追加して操作が可能です。
生活リズムに合わせた自動化
曜日や時間帯に合わせて家電の動作を自動化できるため、生活リズムに合った最適な環境を保てます。快適さと省エネ効果の両立が可能です。
複数家電の一元管理
Tapo アプリから、登録したすべての家電を一括管理できます。別々のリモコンを探す手間が省け、操作が簡単になります。
実際の使用における技術的な検証結果
Tapo H110の実際のパフォーマンスを確かめるため、技術的な検証を行いました。
応答速度と操作の安定性
アプリからの操作に対する応答速度は非常に高速で、通常のリモコン同様に家電が反応します。
ただ、ウィジェットからの操作と外出先からの操作の場合は数秒のラグが発生しました。
赤外線到達距離の実測データ
Tapo H110の赤外線到達距離を実測したところ、直進方向で約5m、斜め方向でも約7mの距離から安定して操作できることを確認しました。一般的な部屋のサイズであれば、設置場所を選ばずに使用できます。
他社製品との比較分析とコストパフォーマンス
主要スマートリモコンとの機能比較
Tapo H110と他社の類似製品を比較すると、学習可能なリモコン数や対応家電の種類、音声アシスタントとの連携など、主要な機能に大きな差はありません。
ランニングコストの詳細
Tapo H110の本体価格は他社製品と同等レベルですが、追加費用が一切不要な点が魅力です。他社製品の中にはサブスクリプション費用が必要なものもあります。
アプリの使いやすさ評価
Tapo アプリは、シンプルで直感的なユーザーインターフェースが特長です。家電の登録やルールの設定など、すべての操作がスムーズに行えます。アプリの使いやすさは、他社製品と比較しても高い水準にあると言えます。
これまで見てきたように、TP-Link Tapo H110は、高機能と使いやすさを兼ね備えた優れたスマートリモコンです。手軽に始められるスマートホームデバイスとしての1台目としておすすめです。
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